5月29日(金)
宮殿内にあったローマ皇帝ディオクレティアヌスの霊廟は、8世紀に改築されて大聖堂に変身。
祀られているのは、スプリットの守護聖人である聖ドムニウスです。
ディオクレティアヌスは303年にキリスト教弾圧の勅令を交付し、教徒たちを迫害していますが、この人はその弾圧によって殉教した司教さまとのこと。
自分の霊廟が改築されて自分が迫害した人を祀る建物になっちゃうなんて、ディオクレティアヌス側の立場に立ってみると、なんだか複雑な気持ちになりますねぇ。
ちなみに改築後、安置されていたディオクレティアヌスの遺体は行方不明になっています。
上の写真は、大聖堂の内部。コリント式の柱頭を持つ円柱に囲まれた八角形の建物で、4つの祭壇と数々の彫刻が特徴的。
小さくて分かりませんでしたが、ディオクレティアヌスの肖像はことごとく破壊されていますが、大聖堂の丸天井の下部には破壊を免れたディオクレティアヌスのレリーフが残っているそうです。
写真に写っている祭壇は、聖ドムニウスの祭壇。バロック様式で、18世紀前半に作られました。
この写真は、大聖堂の地下にある地下聖堂、「クリプト」。
304年に殉教した聖ルチアの礼拝堂になっているそうです。
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2009年12月 9日