3月にイメージングフォトエキスポ2008に行ったとき、魚眼レンズ(Fisheye)を試用してみて、すっかり欲しくなりました。
魚眼レンズって、単純に360度の風景を円の形に撮影するだけのもの以外にもあるんですね。
一言で言えば、超超広角レンズという感じでしょうか。
現在愛用中の超広角ズームレンズ「シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」の広角感をさらに強調し、そしてその分、思いっきり四辺がゆがみます。
でも、この「ゆがみ」がたまりません。普通のデジカメでは絶対に撮影できない写真を撮ることができる楽しさがあります。
少々話がそれますが、我が家では、ジョージ・メイスという写真家が撮影したギリシャの綺麗な風景写真のカレンダーを使っています。いつかこの風景写真のような写真を撮りたいと願っていたのですが、どうやらこれらの写真は魚眼レンズで撮影したもののようです。
魚眼レンズを手に入れれば、自分でもジョージ・メイスのような写真が撮れるかな・・・(妄想)。
というわけで、「シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」のときと同様、カタログやメーカーのサイト、クチコミ等をもとに、自分の思い通りの写真を(出来うる限り格安で)撮ることのできるレンズを探しまくり・・・そして見つけました。
魚眼ズームレンズ「トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10~17mm F3.5~4.5」です。
<スペック>
焦点距離=10~17mm
明るさ=F3.5~4.5
最小絞り=F22
レンズ構成=8群10枚
コーティング=多層膜コーティング
画 角=180゚~100゚
最短撮影距離=0.14m
マクロ最大倍率=1:2.56
フォーカス方式=インターナルフォーカス
ズーム方式=回転式ズーム
絞り羽根枚数=6枚
最大径=70.0mm
全 長=71.1mm
重 さ=350g
小売希望価格=82,000円
実勢価格=5~7万円
新品の実勢価格は5万円を超えるものですが、魚眼レンズの中ではかなり安いほうです。さらに、このレンズは魚眼レンズのなかでも珍しい「ズーム」機能付き。
ズームを活用して、凹または凸の感じを強調した写真を撮ることができます。
楽天市場のケンコー光学ショップ(カメラアクセサリーメーカー、ケンコーの関連会社)で、5万円ちょっとという破格の値段をつけているアウトレット品が出ていたので、即購入しました。
到着したレンズは、カメラ本体に付属していたプラスチック感溢れる標準レンズと比べれば、天と地ほどの差があるくらい高級感ある感じではありますが、「シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」と比べると、(このレンズよりも高価なのに)少々安っぽい印象を受けました。専用ケースもついていないし・・・(これは、アウトレットだから?)。
重さは結構軽いです。緑色のマークがカメラ本体への取付(差込)位置を示すマークとなっていますが、カメラ本体側のマークは、赤と白の2つなので、最初はどちらの色のマークに合わせれば差し込めるのか迷ってしまいました(結果、白でした)。
・・・と、まずまずの見た目でしたが、使用感は抜群でした。
本当に面白い写真が取れます。「シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」よりも明るい感じで撮れるのもいいですね。
撮影対象物に思いっきり近づいて、さらにズームすれば、対象物を強調した写真を撮ることができますし、逆に木々などの根元から枝葉を見上げるようにして撮れば、木々の大きさを感じられる写真を撮ることができます。
今では、「シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」よりもこの魚眼レンズのほうがメインレンズとなっています。
当サイトの検索欄に「魚眼」と入力して検索していただくと、このレンズで撮影した写真を検索できるようにしておきますので、よかったらお試しください。
2008年12月11日